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【週刊・読書北海道メール版】 復刊第36号(通巻167号) 1999/8/31発行
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=====【今週の目次】=========================================================
〔Colum:本と批評〕
1)月刊漫画時評6(阿部 幸弘)
駕籠真太郎『輝け!大東亜共栄圏』(太田出版 1300円)
〔News:本の情報〕
2)新聞書評インデックス−99年8月29日掲載分
3)今週のベストセラー−札幌市厚別区編
〔News:北海道の本と文化〕
4)新刊情報【北海道で出版された本・北海道の人が書いた本】
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〔Colum:本と批評〕
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●月刊漫画時評6(阿部 幸弘) かつてカルト国家であったことを思いおこす
駕籠真太郎『輝け!大東亜共栄圏』(太田出版 1300円)
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◆悪意ある諧謔に満ちた偽史◆
すごい作家が居る。駕籠真太郎(かご・しんたろう)だ。もちろん個人的には、以
前から注目してはいた。だが、本来寡作な方であり、その活躍するフィールドも目立
たないマイナーな場所だったので、大きく話題にはなりにくかった。しかし、今回出
版された『輝け!大東亜共栄圏』(太田出版 1300円)は、その完成度に於いてカル
ト系マンガ好きにとって必読の書である。ただし、体調の芳しくない時に読んで、具
合が悪くなっても当方は関知しない。はっきり言って内容は過激。なぜここまで思い
つけるのかと思うほどの、驚嘆の地獄絵図だ。
全体を貫く主題は、悪意ある諧謔に満ちた<太平洋戦争戦後偽史>である。設定が
なんとも荒唐無稽だ。“大東亜戦争”当時、富士山麓に不審な怪光が現れる。この場
所に落下した隕石(?)らしきもののそばで、謎の<生物巨大化現象>が観察される。
怪獣映画などでは陳腐なほどよく使われる設定だが、この後がふるっている。怪現象
をなんとか戦争に応用しようと考えた日本軍と科学者たちは、様々な実験を繰り返す。
そして、人体に生物巨大化現象を用いた場合、理由は全く不明だが、男性だと内臓が
破裂し死亡してしまうが、女性だと成功することが判明する。以後、日本軍はこの技
術で巨大化した女体を、戦略兵器として次々に改造し戦線に投入する。この、巨大化
処置を施され、機械として改造された女体を“巨人兵”と呼ぶ。そしてこれ以後、世
界各国もこの技術を真似し、戦場の様相は一変する。
例えば、この偽史に於いては、“戦車”とは我々が思い浮かべるそれではなく、巨
大化した女体を材料にした生物機械だ。作り方は、四つん這いになって向かいあった
人体の上半身をそれぞれ切り取り、下半身のみを2体、運転席を挟んで組み合わせる。
機械で下半身同士を接着したような体裁だ。四つ足で野山を移動するこの戦車には、
車のシャーシの腹に相当する位置に、取り出した脳が設置され、これが「戦車の全体
的な動きを統括」する。
なんという容赦のない想像力! でもまだ先がある。この偽史の中では、人体はい
かようにも機械化が可能なのだ。
もちろん戦車であるからには、弾を撃てなくては意味がない。ここでも女体は、兵
器として応用される。巨人兵下半身の小腸内に弾薬を格納し、これを随時、肛門から
発射するのだ。いきおい戦場は、各国の戦車が発射する糞便状の弾丸で、さながらス
カトロAVの撮影現場のように汚物だらけとなる。巨大な女陰と肛門むきだしの、四
つ足戦車が歩き回る、糞だらけの戦場…。読んでいて、フィクションと分かっている
のに、唖然とさせられる光景だ。
駕籠のこの手の想像力には、ほとんど歯止めがない。作中にはまだまだ例示したい
人体改造法が並べられているのだが、この文を読む人の生理を考えてこの辺りにして
おこう。
◆究極的な破壊のターゲット◆
思い出してみれば、初期作品からこの作者は、身体の陵辱という意味で徹底的に容
赦がなかった。『人間以上』(久保書店 1990)では、農民達に飢饉をもたらした神
様が雨ごいで呼び出される。そして、懇願しても雨は降らぬと分かった村人たちに、
神様は肉片になるまでいたぶられる。そのやり方は、頭をサッカーボールがわりに蹴
って遊ぶなど、あからさまな陵辱と言ってよい。次の単行本、『凸凹ニンフォマニア』
(東京三世社 1995)では、更に肉体陵辱の手口が巧妙かつ執拗になる。同時に、陵
辱の対象として、女性を主たるターゲットに絞ることで、よりポルノグラフィー指向
にもなる。(というか、従来からその目的であったのが、より過激な方向に発展して
来たというのが正確か。)この本の中の、「動力工場」「動力工場の休暇」などの短
編作品では、人体をいかに機械として利用するかのアイデアが、それこそ“ニンフォ
マニアック”に広がっている。
肛門からガスを発生させて、それをコンロとして利用するとか、自動車のタイヤ部
分を人間に置き換えるとか、想像力は果てしもない。更には、痛みとか吐き気とか、
生理的な感覚さえも利用した機械が考案されており、これはあまりリアルに空想しな
がら読むと、本当に痛々しく苦しくなってしまい、読み手の体にもこたえるほどだ。
徹底的に身体を道具化するというアイデアは、沼正三の「家畜人ヤプー」との類似を
思わせる(おそらく影響大だろう)。沼の場合は、道具にされる側の隠微で裏返しの
喜び(それを否定され、永久におあずけにされることも含めて)が、わずかでも残さ
れているように思う。しかし、駕籠の作品では、“もと人間だった機械”は、ただた
だモノとして大量に消費され、大量に破棄されるだけだ。道具として愛でられ大事に
されるという、微かな望みさえあらかじめ否定されている。
こうした結果、駕籠の作品の場合、作中で女体を陵辱することについて、一般のポ
ルノグラフィーの機能を越えてしまうところがある。
ポルノグラフィーは、女性の身体を客体視し、これを彼女の人格から奪いもてあそ
ぼうとする。様々な変種や例外があるとしても、それが現在の多くのポルノが共通か
つ根底に持っている性質だ。上野千鶴子のようにもっと徹底して言えば、それは決し
てポルノに限定されたことではなく、「男にとっては性と人格の分離が可能だが、女
にとっは性と人格との分離は不可能だ、という『性の二重基準』」が、(性の)「近
代パラダイム」に組み込まれており、だからこそ、ポルノグラフィーという陵辱の形
式が可能になる、とも言える。
駕籠の作品もそういった文脈から決して自由ではない。いや、より正確に言うと、
むしろ差別的ポルノであることを極限まで追求しているとさえ言える。ところが、そ
のあまりに徹底的な追求ゆえに、わずかながら作品が、ポルノから離脱するという事
態が生じている。ここまで女体を辱め痛めつけることは、すでに性という(たとえ「
近代パラダイム」よって非常に歪められたものであったとしても、最低限残されてい
た)関係性すら破壊するのだ。おそらく、駕籠の究極的な破壊のターゲットは、その
初期作品からずっと、“人間性”とか“人間の尊厳”と言われるものにあるのではな
いか。あるいは、駕籠自身がポルノを指向していても、度を越した鬼才であるがゆえ
に、生まれるアイデアがポルノの機能を越えてしまうのかも知れない。
しかも、単純に言えば駕籠は、どこまでも悪意をもって、普通ふざけるのが許され
ない領域でまで、徹底してふざけようとしているのだ。彼は、“人間の尊厳“に疑問
をさしはさむなどという、正面切った大義名分的態度で創作している訳ではない。“
人間性”について異義を申し立てるにしても、それをいい加減な態度で行うことこそ
が、今の世の中でもっともタブーとされていることだろう。駕籠はあえてそのタブー
を犯している。つまり、意図的に偽悪を選んでいるのだ。
◆倒錯のあるところには制度が◆
そのような作者が、作品の舞台を“大東亜戦争”に持ってきたのは、ある意味、非
常にもっともだ。我々の身近な記憶の中で、人間の身体を一番に道具として使おうと
した実例を思い出せば、神風特攻隊や人間魚雷回天の事実が甦る。これは“人間性”
を弄ぶには格好の素材だ。
ここで『新ゴーマニズム宣言special戦争論』(幻冬舎 1500円)の小林よ
りのりならば、違った見方をコメントするだろう。小林自身、特攻隊という戦略の在
り方を肯定してはいないが、敢えて死んでいく決心をした一人一人の人間の、「郷土
(クニ)」への熱い思いは肯定したい、と言うのではないだろうか。すると、ここで
大変奇妙な事態が起こることになる。人の身体を究極的には道具として扱う、一番非
人間的な場所で、強烈に人間的な郷土愛が生まれる?――だとしたら、それほどにも
強烈な郷土愛とは、一種の倒錯ではないだろうか。人格と性との結びつきを仮構した
上で、それを引きはがすことに価値を見出すポルノグラフィーの機能と同様に、無い
ところに価値を創り出す虚構の制度である。
駕籠の真価は、このことをフィクションの中で、やすやすと顕わにしてしまうとこ
ろにある。あまりに純粋にポルノグラフィー的でありすぎて、作品が通常のポルノを
踏み越えてしまうのと同様に、登場人物たちの滑稽なほど強い愛国心は、それが倒錯
であることを自ら暴いてしまうのだ。だから、その基調がいかに偽悪的で不真面目で
あろうと、駕籠の作品には、日本がかつてカルト国家だったことを思い起こさせる覚
醒効果が確実にある。
カルトに対しては、ただただ感情的な否定や反発だけで臨むことは、決してそれを
乗り越えたことにならない。大澤真幸がオウム問題について述べたように、カルト問
題は、対<世間>と「まるで合わせ鏡のように妄想を相互に投射しあっている」構造
になっているからだ。そういう意味では、ただただ感情的に戦前日本を否定するだけ
の態度は不毛だ、という指摘においては、小林よしのりの主張はうなずける。(ただ、
小林の「戦争論」については、もっと綿密に語る必要があるから、ここではこれ以上
細かく入り込まない。)しかし、だからこそ、倒錯の在るところには制度がある、と
いうことだけは押さえておきたい。我々が、未だ戦前のカルト国家日本を対象化でき
いないとするなら、当然、オウム問題を乗り切るのも困難だろう。この手の硬直化し
がちな議論の中に、駕籠の作品のような強烈な爆弾が投げ込まれ、状況が大いに混乱
するのを筆者は歓迎する。諧謔を忘れてはいけないし、フィクションによるテロは誰
も死なないのだから。
☆筆者の阿部幸弘(あべ ゆきひろ)氏はマンガ評論家、精神科医。『ガロ』『ユリ
イカ』『週刊読書人』『北海道新聞』など多くの雑誌、新聞に評論を執筆している。
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〔News:本の情報〕
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▼新聞書評インデックス(8月29日掲載分)
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○北海道新聞○
大谷恭子著『死刑事件弁護人』(悠々社)−評者・大塚公子
東野圭吾著『白夜行』(集英社)−評者・池上冬樹
笠井一子著『京の大工棟梁と七人の職人衆』(草思社)−評者・富田辰雄
小林恭二著『父』(新潮社)−評者・佐藤洋二郎
久保博司著『詐欺師のすべて』(文藝春秋)−評者・畑中純
○朝日新聞○
リサ・シー著『ゴールド・マウンテン』(紀伊國屋書店)−評者・井波律子
北山晴一著『衣服は肉体になにを与えたか』(朝日選書)−評者・斎藤美奈子
レーモン・アロン著『レーモン・アロン回想録』1・2(みすず書房)−評者・大嶽
秀夫
鷲田清一著『「聴く」ことの力』(TBSブリタニカ)−評者・木田元
ジョージ・リッツア著『マクドナルド化する社会』(早稲田大学出版部)−評者・吉
見俊哉
ロナルド・シーガル著『ブラック・ディアスポラ』(明石書店)−評者・山室信一
○日本経済新聞○
青木保著『アジア・ジレンマ』(中央公論新社)−評者・春日直樹
スタンレー・コレン著『相性のいい犬、わるい犬』(文藝春秋)−評者・中川志郎
ポール・クルーグマン著『世界大不況への警告』(早川書房)−評者・西岡幸一
ポール・クローデル著『孤独な帝国 日本の一九二〇年代』(草思社)−評者・関川
夏生
目取真俊著『魂込め(まぶいぐみ)』(朝日新聞社)−評者・樋口覚
○毎日新聞○
水上勉著『説教節を読む』(新潮社)−評者・渡辺保
マルコム・カウリー著『八十路から眺めれば』(草思社)−評者・向井敏
エリザベス・マクラッケン著『ジャイアンツ・ハウス』(新潮社)−評者・大岡玲
谷川健一著『日本の神々』(岩波新書)−評者・藤森照信
ジョージ・アーヴィング著『オウエンのために祈りを』上下(新潮社)−評者・川本
三郎
リサ・シー著『ゴールド・マウンテン』(紀伊國屋書店)−評者・張競
○読売新聞○
香西秀信著『論争と「詭弁」』(丸善ライブラリー)−評者・野矢茂樹
ジェスパー・ホフマイヤー著『生命記号論』(青土社)/ノーバート・ワイリー著
『自我の記号論』(法政大学出版局)−評者・養老孟司
ジェイムズ・エルロイ著『わが母なる暗黒』(文藝春秋)−評者・高橋源一郎
額田勲著『孤独死』(岩波書店)−評者・大石芳野
小浜逸郎著『「弱者」とはだれか』(PHP新書)−評者・松原隆一郎
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▼今週のベストセラー ◇札幌・紀伊國屋書店厚別店(8月23日〜29日)調べ◇
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1 大川隆法著『繁栄の法』(幸福の科学出版)1,600円
2 山崎豊子著『沈まぬ太陽4−会長室篇』(新潮社)1,700円
3 大原広軌著『精神科に行こう!』(情報センター出版局)1,200円
4 さくらももこ著『さくら日和』(集英社)1,000円
5 『札幌圏詳細道路地図』(昭文社)1,524円
6 桐野夏生著『柔らかな頬』(講談社)1,800円
7 菊田まりこ著『いつでも会える』(学習研究社)950円
8 『怪人ゾナーの天才ナゾラー』(小学館)830円
9 『ファイナルファンタジーVIII・アルティマニア』(デジキューブ)1,500円
10 乙武洋匡著『五体不満足』(講談社)1,600円
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〔News:北海道の本と文化〕
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★新刊情報 7月1日〜31日確認分(詩集・歌集・句集を除く)
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【北海道で出版された本】
▽北海道新聞社(011-210-5744)
・サイロの会編『お日さまのにおい』1300円=十勝の児童詩誌『サイロ』に掲載され
たここ10年の作品を集大成。
・麻生直子編『奥尻 駆けぬける夏』1300円=北海道南西沖地震の被災地である奥尻
島の子どもたちの詩をもとに、復興までの六年を描くポエム・ドキュメント。
・北海道新聞社編『ムクゲの「祖国」から』1600円=敗戦後、樺太に置き棄てられた
韓国・朝鮮人の実状を探るルポ。東亜日報と北海道新聞の合同企画として行われた。
・渥美顕二著『丘 悠悠』2500円=富良野市在住の写真家による富良野、美瑛、旭川
など美しい丘を撮影した写真集。
・北海道博物館協会編『北海道・新博物館ガイド』1900円=道内の博物館、記念館、
資料館などを網羅したガイドブック。
・高橋明雄著『鰊 失われた群来の記録』1800円=明治期から鰊漁が終わりを告げた
昭和20年代までの鰊漁場や漁労の様子を伝える記録写真集。
・北海道新聞社編『北海道ひと紀行 文化・芸能編』 667円=現在、活躍する北海道
出身者を紹介する連載のなかから、文化・芸能関係者130人余りをピックアップ。
▽北海道大学図書刊行会(011-747-2308)
・T・ベッサー著『トヨタの米国工場経営』3200円=日本型経営がアメリカではどの
ように受け入れられたのか。同国の研究者が調査をもとに報告する。鈴木良始北大経
済学部教授が翻訳。
・秋月俊幸著『日本北辺の探検と地図の歴史』8300円=世界の地図の歴史のなかで北
海道周辺は長く空白だったが、その歴史と背景を探る。
▽中西出版(011-785-0737)
・中村二夫著『食らわんか茶碗』1500円=道東・斜里に窯をもつ陶工による陶器をめ
ぐるエッセイ集。
・札幌国際大学編『観光の島・北海道』1800円=今年、観光学部を新設した札幌国際
大学の北海道観光に関する報告と提言を収録。
▽共同文化社(011-251-8078)
・小野洋一郎著『最新版・小樽歴史探訪』1500円=歴史的建造物などを中心に、小樽
の街とその歴史を紹介するガイドブック
・久保田勲著『庶民たちの八・一五』1800円=日本人は敗戦からなにを学ぶべきか。
自らの体験などをもとに問いかける。
▽北日本海洋センター(011-551-8511)
・舘脇正和ほか著『食べてわかった昆布パワー』 667円=昆布のもつ効用と、おいし
く食べるためのレシピを紹介。
▽エコテック(011-737-3070)
・妹尾優二著『北海道の川に棲む魚たちの話』1429円=川の環境とそこに棲む魚たち
について分かりやすく紹介。
▽自費出版ほか
・小清水蝶の会編『小清水の蝶』小清水町教育委員会、2000円=オホーツク海に近い
道東の小清水町に棲む蝶類を紹介する昆虫図鑑。
・柏陽太郎著『チェルノブイリ無情』オフィス・イマージュ、非売品=反核反原発全
道住民会議代表である著者のチェルノブイリ紀行。
・木村順治著『馭者・死語鳥 その他』自費出版、2000円=昨年まで高校の教員だっ
た著者が、小説やエッセイを1冊にまとめたもの。
・小納正次編著『焼尻島残影』自費出版、非売品=かつて焼尻島の有力な網元だった
父親が残した写真をもとに、大正から昭和初期の焼尻を紹介する歴史写真集。
【北海道の人が書いた本・関連する本】
・柄刀一著『4000年のアリバイ回廊』光文社、1600円=札幌在住のミステリ作家
の最新作。長編デビュー作『3000年の密室』同様、今回も考古学ミステリ
・中本ムツ子・語り『アイヌの知恵 ウパシクマ1』片山言語文化研究所、2500円=
ウパシクマはアイヌ語で言い伝えや知恵の意味だが、中本ムツ子フチによるウパシク
マを絵とアイヌ語によって紹介。
・保坂武道著『いま学校を変えよう』文芸社、1800円=函館などで中学校の校長を務
め、現在は函館大谷短大教授である著者の教育エッセイ集。
・大江省二・語り『北の大地の無法松』風媒社、1900円=道東の女満別町で便利屋を
している著者の半生記。あの黒沢明監督の撮影に協力したエピソードなど、興味深い
話題が随所に盛り込まれている。
・国際学術シンポジウムの記録編集委員会『市場社会の警告』現代思潮社、2500円=
札幌学院大学が創立50周年を記念して、メドベージェフなどを招いて開催した、国際
シンポジウムの記録。
・高原一隆著『地域システムと産業ネットワーク』法律文化社、3200円=札幌学院大
助教授による地域経済をテーマとした研究論集。
・佐々木馨著『日蓮の思想構造』吉川弘文館、6500円=日蓮とその思想を論じた歴史
研究書。著者は北海道教育大函館校教授。
・山田定市著『農と食の経済と協同』日本経済評論社、3000円=日本の農業と食糧問
題を論じた研究論集。著者は北海学園大教授。
・立松和平著『歓びの知床』地球丸、1450円=知床半島に山小屋を建てた著者の、知
床半島の自然やそこに住む人々との交流を描くエッセイ集。
・セルギー著『ロシア人宣教師の「蝦夷旅行記」』新読書社、2500円=1898年、北海
道や千島を旅したハリストス正教会宣教師の旅行記。
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